去年の夏休みに国へ帰った。
ちょうど七夕の時期だった。羽田空港で待ってる時、ホールの真ん中に立ってる笹に目を惹かれた。それは大きくて、色とりどりな短冊が飾ってある笹だった。
そっか、七夕か。
神道を信仰しない私にとって、神社に行く一番の醍醐味は他人の絵馬を見ることだ。面白い言葉に笑わせたり、優しい気持ちに心を打たれたりして、みんなの願い事を覗きながら楽しんでる。そう思って私は、短冊を読み始めた。
そこで、一番多く書かれたのは、「世界平和」だった。
毎日たくさんの人々が行ったり来たりしている忙しいこの国際空港では、みんなの気持ちがなんと一つになった。
人間の素敵なところに感動した。